1月28日新月図 思い描いた友情や希望を現実に変えていく
いつもアクセスありがとうございます、まほです。
明日の朝、東京では9時過ぎに水瓶座で新月が起こります。
新月(太陽と月)の度数は水瓶座9度。サビアンシンボルは、a flag turned into an eagle 「鷲に変わる旗」。
旗という象徴的なものが鷲になる、スピリットが現実の行動に落とし込まれるというイメージです。
9は一桁の数字の最後。東京時間だと新月図のアセンダントは魚座の29度で、牡羊座(12星座の始まり)の1歩手前。
新月=月のサイクルのスタート地点でありながら、「終わりと始まりのちょっと手前」というニュアンスもありますね。
これまでの何かをひとくくりにして、次に向かう感じではないかと思います。
また、新月の5時間ほどあとには、火星が動きの速い天体のなかでは一足早く、12星座のスタート地点、牡羊座に入ります(火星は牡羊座にあるとご機嫌なのです)。
そのことも含め、新月の時間は沸騰寸前というふうに思えます(新月のあと、2月1日に月が火星と重なるときもひとつのスタートのタイミングとして使えますよ、ご参考までに)。
新月は11ハウス&水瓶座。友情と未来への希望という意味合いが強く、ほかの天体とは目立ったかかわりを持ちません。
友情の部屋の新月なのに、いまのところ、おともだちはいないのです(笑)。要するに、これから、おともだちを作っていくスタート地点にいる。
「友情」というイメージはもう完成しているので、それを現実に落とし込む、たとえば気になっていた人に声をかけたり、楽しもうよと誘っていく時期の始まりとなるかもしれません。
水瓶座は風の星座。現在木星の滞在する天秤座も風の星座。
ここから太陽は木星に120°という調和的な角度を作っていこうというところなのですが……。実は、木星は2月6日から逆行となります。
28日は、さしあたって木星逆行前の最後の新月となるのです。
わたしとしては、この新月からのサイクルは木星押し?で行きたい(個人の感想です笑)。というのも、新月図の木星は、7ハウス(天秤座は7番目の星座です)にあり、牡羊座天王星、射手座土星と調和的な角度をとるからです。
昨年9月9日に木星が天秤座に入ってから、どんなことが起こりましたか?
対人関係、パートナーシップ、他人から見た自己イメージ、情報や知識の収集。そうした天秤座的なエリアで、あなたにどんな変化が起こったか、そしてどんな変化を起こせなかったかを振り返ってみましょう。
振り返らなくても、この新月のタイミングでそうしたテーマを思い起こさせる何かが起こるかもしれませんね。
2月6日からの木星逆行期には、これまででやり損ねたことや取りこぼしたことを見直し、やり直していく期間となるわけです(逆行は5月9日まで)。
その前にこの5ヵ月ほどを軽く復習しておくといいかもしれないなと思いました。
また、金星と海王星が本来のチカラを発揮しやすい魚座にあり、新月図では見えないものの部屋、12ハウスに入っています。インスピレーションや第6感が研ぎ澄まされるかも。そうでなくても、ちょっとアートっぽいことに触れてみると吉です。音楽でも美術でも、詩でも写真でも、興味のあること、ピピッときたことに反応してみましょう。
みなさん、よい新月の週末をお過ごしください。
それにしても射手座の土星が魚座の天体とスクエア……まだまだ寒さが続くので、下半身や足先の冷えなどには気をつけて、暖かくしてお過ごしくださいね。
トーキングアバウト“トーキングアバウト”公開中です
いつもアクセスありがとうございます、藤井まほです。
毎回お楽しみいただいている、青い鳥のタロットの制作余話『トーキングアバウト青い鳥のタロット』の番外篇とも言うべき『トーキングアバウト“トーキングアバウト“』が公開中です。
今回はタロットそのもののお話ではなく、川口忠彦さんと三上牧さんの対談を取材し、毎回構成を担当しているライターとして、川口さんに逆取材?されています。文字通り俎上の魚(笑)。
川口さんとわたしを結ぶ線上には、共通の知人であった三上さんがいらっしゃるのみならず、1冊の本があるのです。それが、細野晴臣『アンビエント・ドライヴァー』。詳しいことは是非リンク先にてお読みください。
この番外篇の収録のため、昨年あらためて3人で恵比寿のカフェに集いました。そして、やはり「どのようにして出会ったか。この出会いの不思議」というようなところから会話が始まったわけです。
ちなみにこのカフェのある恵比寿は、川口さんが2012年にタロット原画の個展をされたギャラリーの最寄り駅でもあるんですよね。
2012年、わたしが川口さんの個展に行こうと思った理由はいくつかありまして。
まず、青い鳥のタロットがほしかった(個展会場で販売してました)。タロットを買えば、三上さんのリーディングが受けられたので行ってみたかった(三上さんとはその前から面識もありました)。タロットの絵を大きいサイズで見ると迫力だよと噂を聞いて見たくなった。川口さんは、わたしが誕生日的にもご縁のある天海玉紀さんと縁のある方だと聞いていた。
まあ、このあたりまでは、わりあいとわかりやすい動機だと思うんですけどね。
もうひとつの裏テーマは、その恵比寿のギャラリーでした。幼少期に1年ほど住んだ借家のすぐ近くにあったので、ちょっとそのあたりを歩いてみたいという気持ちもあって。要するに、ほんとうにほんとうに個人的な縁による動機もあったわけです。
(細野さんの本については、その少し前に三上さんとVOGUE JAPAN誌の仕事でご一緒させていただいて、そのときの話の流れから読んでいただきたいなと思っていたのです、それをたまたまその個展会場に持参した、という偶然でした)。
というわけで、恵比寿という場所も、個人的にえにしの深いところでして。番外篇はそんなことをつらつら、恵比寿のカフェで思い出しながらお話をした、その記録となっています。
川口さんが、書くのが本業かと思うほど、シンプルにして読み応えのある構成にしてくださってます(ありがとうございます♪)
ちなみに、この「アンビエント」というワードや、その意味するところの音楽&世界観には川口さん同様わたしもとても影響を受けているのです。
それで、この藤井まほのウェブサイトのタイトルも『ambient alchemy (アンビエント・アルケミー)』にしたという経緯があるんですね。
アンビエント・アルケミーってなんだ? それは自分でもよくわからないのですが(爆)、たとえば、食べ物がどうしておいしくなるのかって考えたときに「砂糖を入れたからコーヒーが甘くなる」とか、ただそれだけの単純な作用じゃない、そのまわりとかそのなかにあるいわく言いがたいもの(アンビエントミュージック的な)を拾いたいというのが基本の趣旨なのでした(書いてる自分でもよくわかってないw)。
さて、リンク先の記事に入れると脱線してしまうと思い、できなかった説明をひとつ付け加えておきますね。
最後に川口さんが引用されている、トール・ノーレットランダーシュ『ユーザーイリュージョン 意識という幻想』についてです。
ここでは主に、意識や認知、そして情報の伝達といったことが扱われています。わたしたちが「わかっている」つもりのことやものを、わたしたちは実際には「わかっていない」し、そもそもそれらの実体というのがあるのかないのか何なのか云々、といった哲学的な問題を、科学の世界から客観的に解き明かす試みです。
著者はデンマークの科学ジャーナリストで、科学の専門的な知見を、一般の読者にわかりやすく説明するのがとてもうまいんですね(日本で言うと、ちょっと違うけど村山斉さんみたいなタイプの知性だと思います)。
この本を面白がった細野さんが取材のときに紹介してくださって、わたしも読んでみて、かなり影響を受けました。さらに、マクスウェルとかアラン・チューリングとか、それまでよく知らなかった人たちが何をなしたのかとか、情報というもののもつ性質とか、コミュニケーションというのはいったい何なのかとか、音楽を聴くときにわたしたちは何を情報として受け取っているのかといった話は、さまざまなことを考える上で有益な知識でした。
タロットとも占星術とも関係ないように思えることなのですが、実はちょっと関係してもいます。機会があったら、そんなこともいつかブログで書いてみたいと思います。
もし、いまざっくりとここに書いたことのどこかがピンとくるようでしたら、是非一度図書館ででもお手にとってご覧くださいね(分厚いし、翻訳物でそこそこ高価な本なので、購入前に一度実物をご覧になったほうがいいかと^^)。
以上、ちょっと補足でした。
藤井まほって誰よ?と思って今回初めてこちらにいらした方は、こちらのプロフィールページをご覧くださいね。
昨日から太陽が水瓶座に移っています。そのこともちょっと書きたいので、次回はそんなお話を。
1月12日満月図 守りに入らず開かれてあること
いつもアクセスありがとうございます、まほです。
今夜、東京では20時半過ぎに蟹座で満月が起こります。緊張を伴いますが前に進むことを促すような図に、わたしには読めます。なぜなら、この満月図では「始める」「動く」モードを得意とする活動宮の星座にある4天体が十字を組むからです(グランドクロスと呼ばれています)。十字の形は緊張ですが、それが「動く」ほうにフォーカスしているので、十字架に磔になるというよりは、スポークが十字に組んだ車輪が回り始めるようなイメージです。今夜満ちる月は、その動きのトリガーになっていますね。
ずっと正面から向かい合ってきた牡羊座の天王星と天秤座の木星が、昨年12月27日にきっちり180°を作り、その後、29日に山羊座で新月が起こり、今夜の満月にいたる28日のサイクルが始まりました。
今夜はその天王星と木星のラインに太陽と月が作る180°が見事に90度でからんで、十字を形成します。
斬新なアイディアを自ら発信する牡羊の天王星、多様な情報を集めつつ調和を促進する天秤座木星、社会のなかでの自分を確立したい山羊座の太陽、そして、気持ちの上で安心を求める蟹座の月。
このなかでいちばん本来のパワーを発揮できる星座にいるのは蟹の月なのですが、この配置でストレートに蟹月のパワーを解き放つのはなかなかむずかしいのかなという気もします。まず、安心だけを追い求めて閉じこもってはダメだよと、山羊座の太陽が挑んできています。
蟹は傷つきやすいものを甲羅で守っていますよね。蟹座というのは安心のために防衛する側面があります。そして、身内を大事にします。場合によっては身内を守るための攻撃に転じるわけです。
最近、Aを持ち上げるためにBをけなすという手法をよく見かけるのですが、いろいろ比較する天秤木星の一影響かもしれないなと思います。
これが今夜の満月で蟹座の月と90°になると、あからさまな身内褒めや贔屓の引き倒し、それに伴う中傷にいきつきがちです。本来の天秤木星の生かし方は、多様な要素をすべてフラットに見渡すこと。どちらがいいとか悪いとかいう判断は、客観的に下したいものですよね。それができないときには保留にするのもひとつの知恵です。
また、この満月図では守りに入らないで外に出ていくことが促されていて、そこにはある種の洗練された文化的なやり方が求められているようです。
月の度数は蟹座23度。サビアンシンボルは、meeting of a literary society 「文学者たちの会合」。
literary societyは文壇というニュアンスもありますが、現在その日本語がもつイメージが非常に限定されている気がするので使わないことにしました。文学者、つまり作家や詩人、批評家や研究者の集まりは、文学という興味の対象を共有しながらも、それぞれの特化している方向性は違っていて、仲間であり友人であり同好の士でありライバルである、そんな集団だと思います。
意見を交換し、より広い世界を見ていこうという意味では、天秤木星とも響き合うところがありますね。そして、societyですから、仲間でありながらひとつの社会でもある。
この集まりには、単なる社交以外に、共通の関心対象である「文学」についてお互いの世界をより豊かにしていこうというのが目的もあります。
今回の月のサイクルは、山羊座の新月に始まっています。山羊座は社会を意識する星座です。今夜の満月は蟹座でその対向にあるのですが、やはりどこか社会を意識しているようです。そして、そこでの交流には文化の匂いがある。つまり、剣ではなくペンを使おうってことですね。
また、甲羅のなかに閉じこもって安心を図るのではなくて、共通の興味を持った人たちを見つけて交わりましょう。蟹座の月なので、そこで共感や気持ちの交流ができれば、新たな始まりの基盤となるはずだからです。
いまは対人関係に傷ついていてそんな気になれないという方もあるでしょう。でも、たぶん同好の士はいるはず。そういう人たちとちょっとした共通の話題で盛り上がるだけでも気分が晴れるのではないかと思います。
というのも、この満月図、太陽は5ハウスという楽しみの部屋、月は11ハウスという友情やネットワークの部屋にあるからなのです。
5ハウスで輝く太陽が、11ハウスにある蟹の月に、その狭い殻を破ってみんなと楽しむようにと光を送ってくれている、そんなふうにも読めるんですよね。
開かれてあってこそ、と思います(蟹座に月があるわたしが言うんだからきっと間違いないですw)。
お天気のよい地方の方は、今夜きっと美しい満月を見られるはずです。どうぞよい月光浴の夜を。
写真は、今朝組んだ蟹座満月のグリッドです。今回はオーガニックグリッド(仮称)として、石じゃないものも入れてみました♪
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