2016.02.20 Saturday

アンビエント・ドライヴァーとわたし

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    いつもアクセスありがとうございます。藤井まほです。
    今日はちょっぴり宣伝です。それも、占いの仕事でも料理の仕事でもないのです。わたしにしてはめずらしいかも(笑)。





    この本、細野晴臣『アンビエント・ドライヴァー』は、複数の雑誌に掲載された細野さんの取材を1冊にまとめたものなのですが、単行本が版元品切れ状態で久しく入手しにくくなっていたんですね。それがこのたび、ようやく筑摩書房さんから文庫化、発売されたところです。
    ちょうど書店に並んでいるところなので、ご興味ある方はお手にとってぱらぱらご覧くださいね。テイトウワさんの装丁がカッコいいのです。


    藤井まほ、というか占いの仕事を始める前、わたしは長期にわたってこの仕事に関わっていました。なので、文庫という形になってまた世に出たのはほんとうに嬉しいことで、ちょっぴり宣伝させていただいたわけです。


    以前ブログで、インタビューのとき、お話を伺って、すっと受信できると、すんなり原稿になって直しも入らないということを書きましたが。
    細野さんの場合は、なんだかいつもすーすー受信できちゃうのが不思議でした。10代の頃から細野さんの音楽の大ファンなので、ほんとうならもっと緊張してもいいはずなんですけどね。最初にお目にかかったときから、とても自然な感じでお話しできたのは、やっぱり細野さんの人徳なんだと思います。


    それだけじゃなく、UFOとかスピリチュアルなこととかが大好きなのに、どこかでいつも冷めた部分も持ち合わせる細野さんのスタンスに教わることは多かったですし、音楽だけでなく興味深い本を薦めてくださったり(それらは『アンビエント・ドライヴァー』でも記事になっています)、いろいろとお世話になり、いまでも思い出深い仕事です。


    そして! 実はこの本が、青い鳥のタロットの川口忠彦さんとのつながりを作ってくれたのです(単行本のほうですけどね)。
    たぶん、そのいきさつなどもそのうちお読みいただけるようになると思います。
    どうかお楽しみに♪
    2016.02.16 Tuesday

    トーキングアバウト青い鳥のタロット 更新されました♪ VIII JUSTICEです

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      いつもアクセスありがとうございます、藤井まほです。
      川口忠彦さんのウェブサイト hesomoge.com にて、トーキングアバウト青い鳥のタロット、「VIII JUSTICE 正義」篇が公開されました。

      「VIII JUSTICE 正義」

      画像をご覧いただくとよくわかるんですが、川口さんの描いた正義の女神はカッコいいです! 動きもあります。
      もちろん、従来版の絵柄には、このようになった理由がちゃんとあるんですよ。でも、川口さんはそうじゃないふうにしたかったんですね。
      そのあたり、よくわかるトークとなっているのではないかと思います。是非お楽しみくださいね。
      短いですが、今日はお知らせのみでした。また書きますね。
      2016.02.05 Friday

      ラジオのように

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        写真は、お友達に作っていただいているmahoブレンドのマルセイユ石鹸。ハイグレードの食用植物油を使って丁寧に作られた石鹸は、市販品の多くが肌に合わないわたしにはちょうどいいので、切れそうになるといつもリピートして安価で分けていただいてます。1バッチで10個できるので、まとめて買えてありがたいのです。

        わたしは、お菓子を焼いたり料理したり、アロマミストの香りのブレンドを考えたり作ったりするのは苦にならないどころかかなり楽しくできるんですが、どうも石鹸作りとかは向いていないような気がします。でも、このお友達は楽しそうに石鹸を作ってる。同じ編み物でもかぎ針編みが好きな人がいて、それより棒針編みのほうが好きな人もいて、手芸は好きだけど料理は嫌いとか、いろんな人がいますよね。こういうのはほんとうに人それぞれなんだなあと思います。好き嫌いも、得手不得手も、向き不向きも。


        **


        大学を卒業して出版社に勤め、しばらく雑誌の編集にたずさわったあと、独立して雑誌メインのライターになりました。
        雑誌のライターの仕事は小説や脚本などとはちがって、取材して書くことがほとんどです。それ以外でも書評やCDのライナーノーツといった雑多な仕事をする中で、メインでやってきたのはインタビューや対談の構成記事を書く仕事でした(今もやってます)。
        そのわたしが、占い師の仕事をする上での強みってなんだろうなとずっと考えていたんですが。
        やっぱり、聴く力とそれを伝える力なんだろうなと思います。


        取材相手はミュージシャンのことが多くて、こういう方たちはちょっと難しかったりするんですよね、全員がそうではないのですが。ライターが書いた取材記事にたくさん直しを入れる人も少なくない。
        仕方ないですよね、その方々にとっては音楽が伝達手段なのであって、話すこと自体はそれほど得意でなかったりする場合もありますから。喋っちゃったあとで、ああ、ここはこうじゃなくて、こう言いたかったんだよ、と思うことはあるでしょう。

         
        えっと。直しを入れることが悪いわけじゃないんです、その方も、自分の考えを読者の方に正確に伝えたいという気持ちがあるわけですからね。でも、ぎりぎりの進行でやっているケースがほとんどなので、直す箇所が多かったり書き込みがたくさんだったりすると、制作現場のほうはたいへんなことになってしまう。だから、原稿を構成するライターの責任は重大だし、取材された側の方もそこには配慮してくださったりするわけですね。
        それでも直しが入ることはある。

         
        たっくさん直しを入れることでよく知られた方を取材して、仕上げた原稿をチェックしていただいて、「めずらしいですよ、全然直しが入りませんでした」とマネジャーさんや担当編集者からお褒めのことば(というより助かりました、という安堵のことば)をいただくことがたまにあって。
        最初は、そのミュージシャンの方との相性がいいのかなとか思ったのですが、必ずしもそうではなかったりして。


        だんだんわかってきたのは、話をちゃんと聞けて、自分の中でうまくまとまって、ちゃんと形にできれば、だいたいそういう結果になるっていうことでした。
        それは、相手の方の考えや発言に、わたしが共感していてもしていなくても、変わらないんですね。だから、ミュージシャンとしてのその方を尊敬しているとか、その人の作る音楽が好きとか、そういうことはあまり関係ないような気がしました。
        音楽というフィールドに限っても、○○というミュージシャン、あるいは××という音楽ジャンルが好きで音楽ライターになった方々とはちがい、国内外のいろいろなジャンルの、さまざまなミュージシャンに取材をしてきました。音楽専門誌じゃなく、カルチャー誌や女性誌の仕事が多かったからでしょうね。
        自分の好き嫌いとは関係なく、資料を読みその取材現場に行って、その人の醸し出す空気に浸る、ということがわたしにとっての「取材」であり、その余韻に浸って書くというのが「執筆」です。


        いつもそうとは限らないのですが、自分がクリアであれば、相手の発言の奥の「言いたいこと」が伝わってくる。それを、雑誌の読者のみなさんに伝わるように文章化すればいいわけです。こう書くと簡単そうなんですが、20年以上やっていてようやく少しだけ打率が上がってきたなという感じ。まだまだ修行は続きます(笑)。


        こうして長年、取材+執筆現場で培ってきた「聞く」力と「伝える」力は、鑑定の現場でも生かされているんだなと最近感じます。
        お客さまの知りたいことや今の状態を「聞く」こと。そして、それをホロスコープなり、スプレッドしたタロットとつきあわせて、お客さまに「お伝えする」こと。
        ちがうのは、ライターは読者の方に伝えるところを、占い師はお客様ご自身にお伝えする、という点くらいでしょうか。


        そういうちがいはあれど、ライターも占い師も、ラジオみたいな装置なんだなと思います。受信力と再生力が必要というか。電波という情報を集めて受信し、必要な帯域のものを拾って、なるべく雑音の少ない状態で再生するっていう役目ですよね。
        これからもそんなふうにして、お仕事をしていけたらと考えています。
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