2010.12.27 Monday
開通するってどんなこと?
昨日、外出先から帰ってきてから、理由もなく天然石ビーズをしまってあった箱を開けて、よし、ブレスを組もうと思ったわたし。 その一方で、「この忙しいのになぜなの? あれもこれもしなきゃいけないのに」と戸惑っているのもわたし。
あれやこれやいじくりながら、遅い晩ご飯をはさんで、夜更けに一本できあがりました。(写真は今朝撮ったもの)
石はどれも以前、自分が気に入って買って、持っていたものなのですが、できあがったものは自分としては「?」というか、およそ自分らしいというのからは遠い感じ。なのにしっくりくるので、これは自分のなかでの何か新しいモードとか潮流なんだろうなあと思っています。
11月末、千駄ヶ谷で水晶読みをしていただいたときに浮上したいくつかのキーワードのなかに、「コーラル」という色があって。そのときメンバーの方からの示唆で、使ってみようかなと思うオーラソーマのボトルがあったので、12月の新月を過ぎた頃から使ってはいました(B87)。いまも使っている最中ですが、その「コーラル」つながりが感じられなくはないなあという配色です^^
でも、ブレスを組んでいるときというのは無心に石と遊んでいるだけなので、あんまりそういうことは考えていないのです。手持ちの石だけを使うわけですしね。
「こういうのが好き」「でもなんか違う」「こんなふうに変えてみよう」「でもやっぱりまだ違うみたい」「これをはずしたほうがいいかなー」「ここにはあの色の石がほしいけど、持ってないしなー」みたいな文字通りの試行錯誤を続けて、漠然とではあるけれど、「うん、これでいいかも?」というところでいじるのを終える、という過程です。わたしの場合。
石の効能とかも全然知らないし。
今朝起きたときには、ああ、お天気だからブレスの写真が撮れるな、と思いました。
それで、もう一度昨日のことを思い返したのですが、「なぜかブレスを組もうと思った」ということしか、思い出せない。ただ、「組みたいと思ったいまが、やるときなんだ」という気持ちがものすごく強くて、そういう気持ちには従っていこうと決めていたような気がします。
起きてからだいぶ時間が経った頃に、昨日帰りがけにチープな雑貨と衣料を売るお店に立ち寄って、ヘアゴムを探したことを思い出しました。そしてその店に、パーティーシーズンのせいなのか、プラスチックのビーズや人工パールなんかをあしらった髪飾りがいっぱいあって、「ふーん、こういうの天然石で作ればきれいなのに。自分で作ろうかな」と思ったんだ、ということをようやく思い出したのです。
でもでもでも。ヘアゴム→ブレスになってしまったのはやっぱり謎(笑)。
水晶読みの体験もそうなのですが、ブログに書きたいことはいっぱい溜まっていて、もう一つの話が故・荒川修作さんの「死なない家」の話です。荒川さんの生き方と仕事については、とっても面白い映画が現在上映中なので、ご興味ある方はご覧になってみてくださいね。「死なない子供――荒川修作」
そして、どうやら「ブレスを組みたいという気持ち(衝動)に従え」という思い(?)は、つい最近のわたしの「荒川修作体験」から来ているようなのです。
荒川さんの考え方や作品、実践されてきたことは、言語で説明するのが非常に難しいことなのです。わたしは、ことばでいろいろ説明するのを仕事としてきたので、どんなことでも最低ある程度のところまでは言語化できるという自負もあるのですが、荒川さんに関してはかなりハードルが高いなと感じています。なので、うまくブログにかけるかどうかわかりませんが、ちかぢか(映画が公開されているうちに)書きたいと思っているので、気長に待っていてくださいね。
先日、この映画の監督である山岡信貴さんとお会いする機会がありました。山岡さんは荒川さんが設計された「死なない家」(天命反転住宅)に住んだ経験のある方です。
この家に住むと何が起こるのか、根掘り葉掘り伺ったのですが、一つには「意識と体の回線が開通する」のだそうです。その話を聞いて、わたしは無性に「意識と体の回線を開通させたい」と思ったのでした。
意識と体が開通するって、たまにあることですよね。上手な整体の施術を受けたときとか、上手な瞑想の誘導を受けたときとか。それを、「たまに」じゃなくてもう少し頻繁にしていきたいなという願いが、わたしのなかで生まれたのです。
整体の先生などは「体の声を聞け」とおっしゃるのですが、それって普通にわたしたちが考える「体」の「言い分」とは限らないのですよね。それが何なのかは現代を生きるわたしたちにハッキリとはわからないのだけれども、少なくとも「意識」ではなく、わたしたちの「考え」とも違うもの。
その声を聞くと、ひょっとすると常識的ではない行動をしてしまうのかもしれませんが、でもそっちの世界にも開かれた状態でありたい。そんなことを考えていたので、勢いよく(笑)ブレスを組んでしまったのだと思います。
1年の終わりが近づくにつれて、いろいろな思いやことばが(ようやく?)溢れてきたので、この先ちょっとこまめに書いていきたいと思います。
慌ただしい時期ですが、お茶でも淹れてほっこりしつつ、今年を振り返るのもいいかもしれないですよ^^
あれやこれやいじくりながら、遅い晩ご飯をはさんで、夜更けに一本できあがりました。(写真は今朝撮ったもの)
石はどれも以前、自分が気に入って買って、持っていたものなのですが、できあがったものは自分としては「?」というか、およそ自分らしいというのからは遠い感じ。なのにしっくりくるので、これは自分のなかでの何か新しいモードとか潮流なんだろうなあと思っています。
11月末、千駄ヶ谷で水晶読みをしていただいたときに浮上したいくつかのキーワードのなかに、「コーラル」という色があって。そのときメンバーの方からの示唆で、使ってみようかなと思うオーラソーマのボトルがあったので、12月の新月を過ぎた頃から使ってはいました(B87)。いまも使っている最中ですが、その「コーラル」つながりが感じられなくはないなあという配色です^^
でも、ブレスを組んでいるときというのは無心に石と遊んでいるだけなので、あんまりそういうことは考えていないのです。手持ちの石だけを使うわけですしね。
「こういうのが好き」「でもなんか違う」「こんなふうに変えてみよう」「でもやっぱりまだ違うみたい」「これをはずしたほうがいいかなー」「ここにはあの色の石がほしいけど、持ってないしなー」みたいな文字通りの試行錯誤を続けて、漠然とではあるけれど、「うん、これでいいかも?」というところでいじるのを終える、という過程です。わたしの場合。
石の効能とかも全然知らないし。
今朝起きたときには、ああ、お天気だからブレスの写真が撮れるな、と思いました。
それで、もう一度昨日のことを思い返したのですが、「なぜかブレスを組もうと思った」ということしか、思い出せない。ただ、「組みたいと思ったいまが、やるときなんだ」という気持ちがものすごく強くて、そういう気持ちには従っていこうと決めていたような気がします。
起きてからだいぶ時間が経った頃に、昨日帰りがけにチープな雑貨と衣料を売るお店に立ち寄って、ヘアゴムを探したことを思い出しました。そしてその店に、パーティーシーズンのせいなのか、プラスチックのビーズや人工パールなんかをあしらった髪飾りがいっぱいあって、「ふーん、こういうの天然石で作ればきれいなのに。自分で作ろうかな」と思ったんだ、ということをようやく思い出したのです。
でもでもでも。ヘアゴム→ブレスになってしまったのはやっぱり謎(笑)。
水晶読みの体験もそうなのですが、ブログに書きたいことはいっぱい溜まっていて、もう一つの話が故・荒川修作さんの「死なない家」の話です。荒川さんの生き方と仕事については、とっても面白い映画が現在上映中なので、ご興味ある方はご覧になってみてくださいね。「死なない子供――荒川修作」
そして、どうやら「ブレスを組みたいという気持ち(衝動)に従え」という思い(?)は、つい最近のわたしの「荒川修作体験」から来ているようなのです。
荒川さんの考え方や作品、実践されてきたことは、言語で説明するのが非常に難しいことなのです。わたしは、ことばでいろいろ説明するのを仕事としてきたので、どんなことでも最低ある程度のところまでは言語化できるという自負もあるのですが、荒川さんに関してはかなりハードルが高いなと感じています。なので、うまくブログにかけるかどうかわかりませんが、ちかぢか(映画が公開されているうちに)書きたいと思っているので、気長に待っていてくださいね。
先日、この映画の監督である山岡信貴さんとお会いする機会がありました。山岡さんは荒川さんが設計された「死なない家」(天命反転住宅)に住んだ経験のある方です。
この家に住むと何が起こるのか、根掘り葉掘り伺ったのですが、一つには「意識と体の回線が開通する」のだそうです。その話を聞いて、わたしは無性に「意識と体の回線を開通させたい」と思ったのでした。
意識と体が開通するって、たまにあることですよね。上手な整体の施術を受けたときとか、上手な瞑想の誘導を受けたときとか。それを、「たまに」じゃなくてもう少し頻繁にしていきたいなという願いが、わたしのなかで生まれたのです。
整体の先生などは「体の声を聞け」とおっしゃるのですが、それって普通にわたしたちが考える「体」の「言い分」とは限らないのですよね。それが何なのかは現代を生きるわたしたちにハッキリとはわからないのだけれども、少なくとも「意識」ではなく、わたしたちの「考え」とも違うもの。
その声を聞くと、ひょっとすると常識的ではない行動をしてしまうのかもしれませんが、でもそっちの世界にも開かれた状態でありたい。そんなことを考えていたので、勢いよく(笑)ブレスを組んでしまったのだと思います。
1年の終わりが近づくにつれて、いろいろな思いやことばが(ようやく?)溢れてきたので、この先ちょっとこまめに書いていきたいと思います。
慌ただしい時期ですが、お茶でも淹れてほっこりしつつ、今年を振り返るのもいいかもしれないですよ^^
2010.12.04 Saturday
ケーキ作りに学ぶ
うわーすっかり間が明いてしまいました、ごめんなさい!
久々の更新ですね。
柔軟宮を巻き込むアスペクトいろいろ、視野の隅っこには入ってたけど逆行してるからとか速度が遅いからとか言ってなんとなーく慣れっこになってた木星・天王星あたりに、火星からぴしっと横やりが入って、え〜こんなはずでは!!な最近でした。
わたしは太陽射手座なので、もうじきお誕生日なわけですが、この誕生日前というのが子どもの頃から体長崩すタイミングで……。
占星術を勉強するとよくわかるんですが、誕生日前後というのは個人天体がやたら出生太陽+出生個人天体まわりをどかどか通過していくわけで、場合によっては逆行までしちゃったりして、ソーラーだけでなくいろんなリターンが身辺を揺るがせるわけです。うう。
今年は通常より早めにこの棚卸し(?)作業が済んだのだとしたらよいのですけれども。
さてさて。この体調が戻っている隙にブログを更新しておきましょう。
ちなみに更新できなかった理由の一つは一過性体調不良と、ついったにも少し書いたダンナの急病(おかげさまで回復しました^^)だったのですが、それ以外にも原稿の締め切りとか、ケータリングのご依頼殺到とか、お仕事的にはありがたい状況もあったのです。
ケータリング部門(?)では、スイーツを担当しています。年に2回、12月とバレンタイン頃はガトーショコラのご注文が多いんですね。そんなわけで、昨日も今日もガトーショコラを焼いていたのですが、ふと思い出したことがありました。
それは、ギセイランパクのことです。
先日、料理はするけどお菓子は焼かない男友達と会ったとき、しみじみと「料理と比べてお菓子を焼くのって大変だよね〜」と言うので、何のことかなと思ったら。計量とか手順とかいろいろ複雑でしょ、というだけじゃなく、
「この間、ギセイランパクっていうのがあるという話を聞いて、驚いちゃってさー」
と言うのです。ギセイランパク。なんじゃそりゃ?
お豆腐を崩して野菜を混ぜて蒸す「擬製豆腐」の仲間? と思ったのですが、違いました。じつはわたしもそのことを知ってはいたのですが、「ギセイランパク」という呼び名は知らなかったんですよ(無知)。
ケーキを焼くときに、卵白と卵黄を分けて泡立てたり混ぜたりするやり方があるんですね。別立て法と呼ばれています。おおざっぱに説明すれば、卵黄にはバターなどを混ぜ、卵白はメレンゲ状によく泡立てて、最後にこの二つをさっくり混ぜて型に流し込んで焼く方法です。こうすると、ベーキングパウダーなど膨張させるための添加物を使わなくても、ふっくらと焼き上げることができます。
ただ、卵黄のほうはどろっとした感じの重たい生地、メレンゲはふわふわのムース状のものです。このくらい風合いの違うものを混ぜるのって難しいんですよね。混ざらないからと言って力いっぱい混ぜたら、せっかく泡立てたメレンゲがつぶれちゃうし。
でも、ここで、ギセイランパクの出番です。
泡立てたメレンゲ(卵白)の一部を、卵黄ベースの生地に加えて、ぐるぐるぐるっと混ぜちゃうんですよ。え〜、せっかく泡立てたのに、つぶれちゃう!と思うでしょ。そうなんです、つぶれちゃっていいんです。せっかく泡立てたけどつぶれちゃうので「犠牲卵白」という名前が付いたんですね〜。なんかかわいそうですね。
でも、こういうやり方って、お菓子を作るときの基本的なテクニックの一つです。合わせにくい二つのAとBを混ぜるとき、一気に混ぜるんじゃなくて、最初にどちらかの一部(あるいはAとBが合わさりやすくなる別のもの)をちょっとだけ加えて、AとBを混ざりやすくする、というテクニックは、別立て法のケーキだけじゃなくほかの場面でも使われます。
犠牲卵白を加えたあとは、残ったメレンゲを卵黄ベースに加えてさっくりやさしく混ぜるだけ。今度は泡がつぶれることもなく、きれいに馴染むんですよ!^^ すごい知恵ですよね。
このことを考えていたら、タロットの馴染みにくいエレメント(たとえばソードとカップ)とか、占星術の馴染みにくいサイン同士なんかの関係も、そうなんだなと思ったんです。(それで無理矢理このブログにケーキの話なんか長々と書いてます、スミマセンw)
わかりやすく説明すると――たとえば、情緒や感情を大切にする、水のサインが多い人がいるとしましょう。そういう人にとっては、ソードの3とか、やなカードですよね。痛い痛いって感じ。
だけど、「痛いからイヤだな」という(このウェイト版の絵柄そのままの)受け取り方だと、いつまでも痛いからいやなんですよね。
このカードにはたとえば「整理して方向性を決める」というような意味があるんですが、「整理がついて、行くべき方向がはっきり定まったから、気持ちいいね」というソード的、風のエレメント的な「ことば」から入るといいのかもしれないなと思うのです。
違う要素のものって、混ざらないと思ったらいつまでも混ざらない。だから、ちょっぴり「犠牲」を払ってそれを加えてぐるぐると混ぜると、少し上手に混ざり合うかもしれません。
だって、「犠牲」卵白は泡はつぶれてしまうかもしれないけれど、ちゃんとふっくらおいしいケーキを焼くのに役立つわけですからね。食べる人は絶対ハッピーになれるはず。
違うから、といって自分が頑なに抵抗を続けると、より一層混ざり合わなくなってしまう。
たとえばタロットや西洋占星術のように、世界が四つの要素(火と水と風と土)から成り立っているという世界観では、すべての要素をバランスよくそなえていることが理想。
もちろん、生まれつきちょっと偏りがある場合もあるし、この局面ではどうしてもこの要素が多めになっちゃうっていう場合もあるでしょう。恋愛中は感情過多になりやすいし、お金に困っているときはどうしても目に見える世界にとらわれてしまう。
だけど、そんなときに、そうじゃないものもこの世にはあるんだよ、と教えてくれるのが占星術やタロットだと思うのです。
そういうガイドがあると、わたしなんかは妙に素直になっちゃって、思い切って少し犠牲卵白を混ぜ込んでから、これとあれを上手に混ぜてみようかなあと思ったりするんですよね。
そんなことを、今日お菓子を焼きながら考えていました^^
なかなか更新していないのに、アクセスありがとうございます! また書きますね。
久々の更新ですね。
柔軟宮を巻き込むアスペクトいろいろ、視野の隅っこには入ってたけど逆行してるからとか速度が遅いからとか言ってなんとなーく慣れっこになってた木星・天王星あたりに、火星からぴしっと横やりが入って、え〜こんなはずでは!!な最近でした。
わたしは太陽射手座なので、もうじきお誕生日なわけですが、この誕生日前というのが子どもの頃から体長崩すタイミングで……。
占星術を勉強するとよくわかるんですが、誕生日前後というのは個人天体がやたら出生太陽+出生個人天体まわりをどかどか通過していくわけで、場合によっては逆行までしちゃったりして、ソーラーだけでなくいろんなリターンが身辺を揺るがせるわけです。うう。
今年は通常より早めにこの棚卸し(?)作業が済んだのだとしたらよいのですけれども。
さてさて。この体調が戻っている隙にブログを更新しておきましょう。
ちなみに更新できなかった理由の一つは一過性体調不良と、ついったにも少し書いたダンナの急病(おかげさまで回復しました^^)だったのですが、それ以外にも原稿の締め切りとか、ケータリングのご依頼殺到とか、お仕事的にはありがたい状況もあったのです。
ケータリング部門(?)では、スイーツを担当しています。年に2回、12月とバレンタイン頃はガトーショコラのご注文が多いんですね。そんなわけで、昨日も今日もガトーショコラを焼いていたのですが、ふと思い出したことがありました。
それは、ギセイランパクのことです。
先日、料理はするけどお菓子は焼かない男友達と会ったとき、しみじみと「料理と比べてお菓子を焼くのって大変だよね〜」と言うので、何のことかなと思ったら。計量とか手順とかいろいろ複雑でしょ、というだけじゃなく、
「この間、ギセイランパクっていうのがあるという話を聞いて、驚いちゃってさー」
と言うのです。ギセイランパク。なんじゃそりゃ?
お豆腐を崩して野菜を混ぜて蒸す「擬製豆腐」の仲間? と思ったのですが、違いました。じつはわたしもそのことを知ってはいたのですが、「ギセイランパク」という呼び名は知らなかったんですよ(無知)。
ケーキを焼くときに、卵白と卵黄を分けて泡立てたり混ぜたりするやり方があるんですね。別立て法と呼ばれています。おおざっぱに説明すれば、卵黄にはバターなどを混ぜ、卵白はメレンゲ状によく泡立てて、最後にこの二つをさっくり混ぜて型に流し込んで焼く方法です。こうすると、ベーキングパウダーなど膨張させるための添加物を使わなくても、ふっくらと焼き上げることができます。
ただ、卵黄のほうはどろっとした感じの重たい生地、メレンゲはふわふわのムース状のものです。このくらい風合いの違うものを混ぜるのって難しいんですよね。混ざらないからと言って力いっぱい混ぜたら、せっかく泡立てたメレンゲがつぶれちゃうし。
でも、ここで、ギセイランパクの出番です。
泡立てたメレンゲ(卵白)の一部を、卵黄ベースの生地に加えて、ぐるぐるぐるっと混ぜちゃうんですよ。え〜、せっかく泡立てたのに、つぶれちゃう!と思うでしょ。そうなんです、つぶれちゃっていいんです。せっかく泡立てたけどつぶれちゃうので「犠牲卵白」という名前が付いたんですね〜。なんかかわいそうですね。
でも、こういうやり方って、お菓子を作るときの基本的なテクニックの一つです。合わせにくい二つのAとBを混ぜるとき、一気に混ぜるんじゃなくて、最初にどちらかの一部(あるいはAとBが合わさりやすくなる別のもの)をちょっとだけ加えて、AとBを混ざりやすくする、というテクニックは、別立て法のケーキだけじゃなくほかの場面でも使われます。
犠牲卵白を加えたあとは、残ったメレンゲを卵黄ベースに加えてさっくりやさしく混ぜるだけ。今度は泡がつぶれることもなく、きれいに馴染むんですよ!^^ すごい知恵ですよね。
このことを考えていたら、タロットの馴染みにくいエレメント(たとえばソードとカップ)とか、占星術の馴染みにくいサイン同士なんかの関係も、そうなんだなと思ったんです。(それで無理矢理このブログにケーキの話なんか長々と書いてます、スミマセンw)
わかりやすく説明すると――たとえば、情緒や感情を大切にする、水のサインが多い人がいるとしましょう。そういう人にとっては、ソードの3とか、やなカードですよね。痛い痛いって感じ。
だけど、「痛いからイヤだな」という(このウェイト版の絵柄そのままの)受け取り方だと、いつまでも痛いからいやなんですよね。
このカードにはたとえば「整理して方向性を決める」というような意味があるんですが、「整理がついて、行くべき方向がはっきり定まったから、気持ちいいね」というソード的、風のエレメント的な「ことば」から入るといいのかもしれないなと思うのです。
違う要素のものって、混ざらないと思ったらいつまでも混ざらない。だから、ちょっぴり「犠牲」を払ってそれを加えてぐるぐると混ぜると、少し上手に混ざり合うかもしれません。
だって、「犠牲」卵白は泡はつぶれてしまうかもしれないけれど、ちゃんとふっくらおいしいケーキを焼くのに役立つわけですからね。食べる人は絶対ハッピーになれるはず。
違うから、といって自分が頑なに抵抗を続けると、より一層混ざり合わなくなってしまう。
たとえばタロットや西洋占星術のように、世界が四つの要素(火と水と風と土)から成り立っているという世界観では、すべての要素をバランスよくそなえていることが理想。
もちろん、生まれつきちょっと偏りがある場合もあるし、この局面ではどうしてもこの要素が多めになっちゃうっていう場合もあるでしょう。恋愛中は感情過多になりやすいし、お金に困っているときはどうしても目に見える世界にとらわれてしまう。
だけど、そんなときに、そうじゃないものもこの世にはあるんだよ、と教えてくれるのが占星術やタロットだと思うのです。
そういうガイドがあると、わたしなんかは妙に素直になっちゃって、思い切って少し犠牲卵白を混ぜ込んでから、これとあれを上手に混ぜてみようかなあと思ったりするんですよね。
そんなことを、今日お菓子を焼きながら考えていました^^
なかなか更新していないのに、アクセスありがとうございます! また書きますね。
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